次女からの電話

『ごめんね。大丈夫だから』


昨日の夕方、勤務中にバックのなかの携帯がブルブル


引き出しの中なので、

それほど音は響かない。



8回以上なりかけた頃



周囲の人から

『誰か携帯なってるよね』



引き出しを開けると音が大きくなった。

カバンから携帯を出す



画面表示が、次女の名前

その途端に電話が切れた。



勤務中だけど気になる。

周りに一声かけて直ぐに折り返した。



出るのかな



5回コールくらいでつながった。

電話から声は聞こえない。



静かに

泣いてるなぁ。



私の勤務先は大阪梅田に近い。

だけど、勤務後に北海道札幌市まで

駆けつけられない。



『どうしたの?

なにかあったの?


よく電話してきたね。』



思い付く言葉は的はずれかもしれない。

電話をしてきたことに安堵した。



何を言えば良いのか

黙っていれば良いのか



一緒に泣きたくなる。

じわりとホロリ


私が感情過多で泣き虫なのは娘たちにバレバレなのでまぁ良い。



『お母さん、仕事中にごめんね。大丈夫だから』

消え入りそうな声で言う。


5分ほどで電話を切った。



勤務後に折り返しても出ない。

状況が全くわからない。



日常では

私からの電話もメールも
スルーされている。

次女から返信はほぼない。



いつも安否確認の

メルマガ配信をしている気分



Facebookで北海道の友達の投稿に
何気に札幌に行くかもと書き込む。



『お母さんの声が聞きたかったんですね』



そうかもしれない。

馴染んだ声に安心する。


次女はずっと北海道に憧れていた。
迷って迷って結果あきらめきれなかった。


『行かずに後悔するのは嫌だ。』


暮らしていると寂しくて、時々大阪が恋しくなるならしい。


私は札幌に行くか行かないのか。

ざわざわなまま放置してみよう。

いつもの反応を止めてみる。


愛猫みるちゃん、どうしてるかなぁ。

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